讃岐うどんをたらふくすすった後、僕が向かったのは、ずっとずーっと憧れていた場所。
その名も「塚原から風呂」さん!名前を聞いただけでピンとくるサウナ好き、いますよね?そう、ここはなんと1300年もの歴史を持つ、日本でも最古級と言われる伝統的な「から風呂」を体験できる激レアスポットなんです!
正直、来る前からワクワクが止まらなかった。現代のサウナとは全く違う、古代日本の入浴法。一体どんな体験が待っているんだろう?期待に胸を膨らませて、いざ、塚原から風呂さんの敷地へ!
田舎の親戚の家?アットホームすぎる受付と準備🏠
到着してまず感じたのは、そのアットホームな雰囲気。派手な看板や近代的設備があるわけじゃない。まるで田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような、素朴で温かい空気に包まれていました。
外観には、から風呂の由緒にかかれた看板もあり、これまでの歴史を知ることができます。
実はこの施設、2024年サウナシュランを受賞している施設さんなんですよね!(四国だとグリンピアさんも!)より期待度が高まります!
受付で手続きを済ませる際、気になる「から風呂」スタイルについて教えてもらいました。なんと、ここは着衣入浴が基本!汚れても良いスウェット上下と頭巾をレンタル(または持参)して入るのが正式なスタイルなんだとか。これは面白い!現代のサウナとは全く違う文化に触れるんだ、という実感が湧いてきます。
建物内もすごく落ち着く空間。テレビのあるソファリビングがあって、その奥に男女別の休憩室兼更衣室。本当に、親戚の家に上がったような感覚で、妙に落ち着きました。
着替えて準備を整えたら、いよいよ「から風呂」エリアへ!
ドキドキ!歴史への扉を開ける🚪
更衣室を出て、から風呂に関する展示物を横目に見ながら進むと、「から風呂」と書かれた重厚なドアが。このドアの向こうに、1300年の歴史が詰まっているのか…!ドキドキしながら扉を開けると、目に飛び込んできたのは、照明でライトアップされた広大な空間!まるで倉庫のようでもあり、でも神聖な雰囲気も漂っている。
その広いスペースの中央には、大きな岩組みの上に土壁のドームが乗った、なんとも不思議な形をした構造物が二つ。それぞれに「あつい方」「ぬるい方」と書かれた鉄扉が付いています。これか!これが古代日本のサウナ、から風呂なのか!
扉を開けると、中は真っ暗!ムシロが敷かれた狭い穴倉になっていて、奥には一段の段差があります。熱源が見当たらない…そう、ここは薪を炊いた後の「蓄熱」を利用するスタイルなんです。湿度もほとんどなく、カラッとした空気。まさに、自然の熱でじっくり身体を温めるという、原始的でありながら理にかなった方法なんだと感動しました。
衝撃体験!あつい方 vs ぬるい方🔥🤤
さあ、いざ入室!まずは看板に偽りなし!という噂の「あつい方」へ。座布団を持っていざ釜の中へ…。
あつい方:これはハンパない!衝撃と順応の世界
扉を開けた瞬間の熱気は想像以上!🔥 足を踏み入れた瞬間、肌がピリッと感じるほどの熱さです。受付のおばちゃんが言っていたけど、朝から薪を炊いているからオープン時は160℃以上にもなるらしい…!段々と温度は下がっていくとはいえ、その熱さは尋常じゃない。ムシロの上に座布団を敷いて座るんですが、お尻を通してじわじわと熱が伝わってくる!壁に寄りかかろうと座布団を置いても、背中からも熱が!
正直、最初の10分は「これはどうなるんだ…?」という戸惑いと熱さとの戦いでした(笑)でも、これが不思議。しばらくすると身体がその熱に慣れてくるんです。壁から伝わる蓄熱が、足先から全身の芯までじんわりと、でも確実に温めてくれる感覚。湿度のないカラッとした熱なので、息苦しさはなく、ただただ身体の内側から温まるのが分かります。汗が滝のように流れ出して、全身ビッショリ!この感じ、クセになりそう…!
ぬるい方:じっくりと時を忘れる心地よさ
あつい方でしっかり汗をかいたら、次は「ぬるい方」へ。こちらは前日の夕方から薪を炊いているため、温度は80℃以下。あつい方を経験した後だと、天国のように感じます(笑)。
ここでは毛布を被らず、ゆったりと入るのがオススメ。じっくりと身体を温めながら、穴倉の中でただ無になる時間…。時間が経つのを忘れるほど、心地よくてリラックスできました。古代の人々もこうやって心と身体を整えていたのかな、なんて壮大なことに思いを馳せたりして。
個人的には、「あつい方」でバチッと汗をかき、「ぬるい方」でじっくり芯から温まり、そしてもう一度「あつい方」で締める、という入り方が熱さと本来の心地よさ、両方を満喫できて最高でした!👍
水風呂なし?極上の休憩タイム🤤💯
さて、現代のサウナにとって水風呂はセットですが、塚原から風呂さんには水風呂がありません。その代わりに、休憩コーナーでそのまま休みます。
これがね、また、最高なんですわ。窓から入ってくる外気と、心地よく回る扇風機の風。ムシロの上にごろんと寝転がって、ただただ身体がクールダウンしていくのを感じる…。水風呂で冷やすのとは違う、自然なクールダウンがとんでもなく気持ち良いんです。
まるで、岐阜の田辺温熱保養所のような、あの極上の休憩タイム!時を忘れて、本当に心からリラックスできました。仕事の疲れ?そんなもの、どこかへ吹っ飛んでしまいましたね!🚀
歴史と風土に癒されるひととき
休憩後は、男女専用のシャワー室でしっかりと汗を流してサッパリ!
帰り際、施設の外に目をやると、のどかな田舎の風景が広がっていました。心地よい風が頬を撫でて、あまりに気持ちが良すぎて、このままここに長居してしまいたくなるほど。
常連さんらしき方々が、健康増進のための湯治として喜んで来られている姿も見かけました。地元の方々に大切にされ、守られてきたからこそ、1300年もこの「から風呂」が残っているんだな、と実感。
この素晴らしい日本古代のサウナを、ぜひ未来にも残していってほしい。心からそう願いました。
まとめ|塚原から風呂は歴史と癒しのパワースポットだった✨
うどん県での四国旅で出会った「塚原から風呂」さん。1300年の歴史を持つ、日本でも類を見ない伝統的なから風呂体験は、僕のサウナ観を良い意味でひっくり返すものでした。
水風呂がない。でも、蓄熱によるカラッとした熱と、外気浴による自然なクールダウンが織りなす「ととのい」は、現代サウナとは全く違う、深く穏やかなリラックスをもたらしてくれます。
田舎の親戚の家に帰ってきたような温かい雰囲気、衝撃的な熱さの「あつい方」、じっくり癒される「ぬるい方」、そして極上の休憩タイム…。すべてが唯一無二の体験でした。
サウナ好きなら一度は体験するべき!古代日本の知恵と歴史を肌で感じられる、塚原から風呂さん。仕事疲れをリフレッシュしたい方はもちろん、日常から離れて静かに自分と向き合いたい方にも、心からおすすめです。
ぜひ、あなたも塚原から風呂で、1300年の時を超える「ととのい」を体験してみてください!