フィンランドから足を伸ばし、エストニアのサウナ文化に触れる旅
フィンランドからフェリーで2時間、往復40€程度でこんなに簡単に別の国に行けるなんて驚きでした!そして目指すはタリン。旧市街の美しさに心奪われながら、まるでおとぎ話の世界を歩いているような気分に!🏰✨
もうね、個人的に海外サウナ旅の醍醐味って、サウナはもちろんなんだけど、そのサウナに辿り着くまでに通る街の雰囲気や人々の生活を肌で感じることだと思うんですよ。そのサウナが地域の人にどう受け入れられているか、みたいなことを考えるのが最高に楽しい!
エストニアはサウナが日常化していて、お洒落な雑貨屋に入ってみても隅っこにサウナグッズエリアがあったりして、サウナ好きにとってはまさに夢のような国なんです!🧖♂️
そしてエストニアでサウナ行くとしたらどこかな〜と調べていたら、なんと現在稼働中のヨーロッパ最古の公衆サウナがあるらしい!それはいかないと!ということで、トラムに乗っていざ来訪!
タリンが誇る歴史的サウナ|Bussijaam駅の目の前に佇む赤い看板
タリンのトップバッターを務めたのは、タリンが誇る三大公衆サウナの一角「Leili Saun(レイリ・サウン)」さん!
タリンの街に佇むLeili Saunの歴史的建築。1882年創業以来、地元の人々に愛され続けるヨーロッパ最古の現役サウナ。旧市街から徒歩で向かったんだけど、アクセスを考えればトラムが良いですね。Bussijaamという駅の目の前にあるので、めちゃくちゃわかりやすい!
ビジュアルはまるでジオラマみたいな建造物で、140年超の歴史があるらしく、めちゃくちゃワクワクする!赤い看板とキュートな字体で屋号が記される外観がとっても可愛らしい!😍
Leili Saunの入口案内。1882年創業の文字が誇らしげに掲げられ、現役稼働するヨーロッパ最古のサウナとしての歴史を感じさせる。中に入るとレトロな空間で、まるで時代をタイムスリップしたみたい。入口のガラス扉には「anno 1882」の文字と営業時間、男女別の案内が記されていて、歴史の重みを感じさせます。
英語が全く苦手なお婆ちゃんが受付にチョコンと座っていて、ほっこりします。
受付から更衣室へ|キャッシュオンリーのローカル感MAX!
受付で14€を支払い、ロッカーキーを受け取ってIN。
受付窓口の黒板には営業時間や料金情報が手書きで記されている。木枠の小窓越しに料金を支払うレトロなスタイルが、140年の歴史を感じさせる。注意:キャッシュオンリーなので、現金の準備は必須です!クレジットが使えない点もそうだけど、とことんローカル。観光客向けでは全くない地域の人の憩いの場といった印象でした。
どうやらロシア系エストニア人の方が多いみたい。至るところで「スパシーバ」と聞こえてくるんです。そう、ここはエストニアだけど、まさかのバーニャ体験ができる場所だったんですよ!🇷🇺
サンダルを貸してくれて、更衣室へ。きちんとしたロッカーがあり一安心。
レンガ天井に映える陶器製のアンティークシャンデリア。140年以上の歴史を感じさせる装飾が随所に残る。天井、照明、タイル等、細々した部分のデザインが可愛いんです。レンガアーチ天井に吊り下げられた陶器製のアンティークシャンデリアが、140年以上の歴史を物語ります。黒い配管とのコントラストが美しく、まさに歴史的建築の趣!
レトロな赤い冷蔵庫と幾何学模様のタイルが印象的な休憩室。サウナ前後の水分補給や歓談に利用できる。浴室もおしゃれ&かっこよすぎて悶絶しそうでした。床の模様とか照明とか、渋すぎる…!
レンガのアーチ天井と幾何学模様のタイル床が織りなす空間美は、もはやアート作品レベルです。
伝統的なバーニャ体験|ヴェーニクの香りに包まれる至福
脱衣所とサウナを繋ぐエリアにはたくさんのベンチと大きめの桶。桶の中を覗いてみると、ロシア由来のヴェーニク(いわゆるウィスク)が浸してある。これがまさにバーニャの証!
窓辺に並ぶ黄色いバケツ。エストニアの伝統的なウィスキングに使用されるヴィヒタを浸すための桶。サウナ体験をより特別なものにする。まな板みたいな木製のサウナマットを持って、いざサウナへ。
サウナ室|石造りの五段掛けで輻射熱がハンパない!
サウナは石造りの座面が特徴的な五段掛け。こちらは裸が基本なので、いわゆるケツ焼きってやつで尻が死ぬほど熱い。サウナマット必須です!🔥
本格的な薪ストーブが鎮座するサウナ室:通称ヴァーニャ。レンガ積みの構造と段差式ベンチが、伝統的なサウナ体験を提供する。ストーブの形は以前フィンランドで訪れた「Kotiharjun Sauna」に似ており、鉄の扉みたいなのが上部についており、そこにロウリュするみたい。入り口左側にストーブがあり、右側が座面スペースの構成。
てか、むちゃくちゃ輻射熱が熱いんだけど!そして5段?くらいコンクリートの階段があり、最上段はめちゃくちゃ熱い!
室内温度はなんと115℃! これがヴァーニャ(バーニャ)か…!エストニア人はヴァーニャに入るから元気なんだ、とヌシらしき人が教えてくれました。
キョロキョロしていると、そのヌシが声をかけてくれて、いろいろ教えてくれた。どうやらこの施設には90歳の常連さんもいるらしい。驚きを隠せない!本当?と何度も聞いてしまった(笑)
ヌシはヴィヒタでセルフウィスキングを始め、ウィスクの良い香りがサウナ室を充満し出す。てか、ヴィヒタのおかげか、熱いせいか、嫌な匂いが全然せず、サウナに集中できるのはありがたすぎる。まさかのバーニャ体験に感動しかない!🌿
謎の構造のストーブ、鉄製の小窓を開けて水をブン投げるセルフロウリュウ、ヴィヒタを鞭のように激しく叩きつけるおっさん、全てが思い出深い…!
水風呂|桶に溜めた冷水でザブン!空中バケツで衝撃のクールダウン
サウナを出てシャワーを浴びて、水風呂へ…と思いきや、ここには水風呂がない!
サウナ室の伝統的な設備。桶と白タイルの組み合わせが、140年以上の歴史を物語る。その代わり、桶に溜めた冷水をザブンとやるスタイル。これもバーニャらしい楽しみ方ですね。
サウナ後のクーリング用シャワールーム。白タイルとシャンデリアのコンビネーションが上品な雰囲気を作り出す。そして、試しに空中のバケツをひっくり返すやつをやってみたら、体感グルシンの水が降ってきて気絶するかと思った!これはヤバい!❄️💦
外気浴・休憩|レンガ造りの歴史を感じながらととのう
ロッカーのベンチで休憩。アーチ窓と木製梁が印象的なラウンジエリアには、皮張りソファーと観葉植物、壁面アート作品が配置され、落ち着いた空間が広がっています。
ゆったりとくつろげるラウンジエリア。皮張りの家具と木製梁が重厚な雰囲気を演出し、サウナ後の休息に最適。ヌシがいろいろ話しかけてくれて、交流ができた。これも海外サウナの楽しいところ!おじいちゃんたちのロシア語トークを耳にしながら一人ゆっくりとした時間を過ごす。
話を聞きながら、天井や壁などレンガ造りの歴史を感じながら、本当にここにこれてよかったなぁと思いながらととのう。🤤
エストニアにこれて、この施設に来れて本当によかった!
まさかエストニアでバーニャ体験が出来るとは思っていなかったので、一石二鳥といったところ。良い時間をありがとうございました!!!
まとめ:ヨーロッパ最古の公衆サウナで地元民と交流する贅沢
Leili Saunでの体験は、本当に素晴らしいものでした。
タリン三大公衆サウナの中でも、ここが一番ローカルで緩い雰囲気だなと思いました。
美しいアーチ窓から自然光が差し込む休憩室。レンガ天井と装飾タイルが歴史建築の趣を醸し出すLeili Saunの魅力ポイント5選
- 140年超の歴史! 現存稼働しているヨーロッパ最古の公衆サウナという歴史ロマン!
- まさかのバーニャ体験! エストニアでロシア由来のヴェーニクとヴァーニャを満喫できる贅沢!
- 115℃の激アツサウナ! 石造りの五段掛けと輻射熱で、しっかり蒸される本格派!
- 地元民との交流が最高! ロシア系エストニア人の常連さんたちとの会話が楽しすぎる!
- レトロな内装が素敵! 天井、照明、タイル、レンガ造りの壁…歴史を感じる空間美!
確かに設備は最新ではないし、水風呂はないし、英語もあまり通じないけど、それを補って余りある価値があります。断言します!
港町タリンの旧市街は、少し横に逸れて細道に入ってみると、まるでおとぎ話のような街並みが広がっていて、歩いているだけでワクワクする。そんな素敵な街で、地域の人々の生活に根付いたサウナ文化を体験できたことが、何より嬉しかった!
全国500ヵ所以上のサウナを巡った僕が自信を持っておすすめする、エストニア・タリンの歴史遺産です!めちゃくちゃおすすめ!💯
Leili Saun 施設情報
- 住所: Tartu maantee 73, Tallinn, Estonia
- アクセス: トラムBussijaam駅の目の前(旧市街から徒歩でもアクセス可)
- 料金: 12€(女性)/ 14€(男性)※2025年11月時点 / キャッシュオンリー
- 予約: 不要
- 営業時間: 月・火・木・金・土・日 10:00-21:00(水曜定休)
- その他: 基本は裸で入浴。サウナマット貸出あり。公式HPをご確認ください
エストニアのサウナ文化は日常に溶け込んでいて、雑貨屋にもサウナグッズエリアがあるほど。140年超の歴史を持つLeili Saunで、地元民と一緒にバーニャ体験をしてみてください!絶対に後悔はさせませんよ!👍✨

